ゲンシグラードンにメガレックウザ…規格外の能力値を持つ強化版伝説ポケモンが登場したことでかつて最強の一角とされていたミュウツーもだいぶ影が薄まってしまった。
しかし、今一度考えてみよう。「最強のポケモンは誰か?」。その問いには自分はミュウツーと答えたい。
そしてミュウツーについて考えていたところ目に飛び込んできたのが「さきどり」という技。相手が出そうとした攻撃技の威力を1.5倍にして放つという技。非常にミュウツーらしい技ではないか。そして実際攻撃・特攻・素早さの全てが高いミュウツーはこの技を最も上手く使いこなせるポケモンだろう。
ということで今回はさきどりを覚えたメガミュウツーXを「もえよ!ドラゴンタイプ!」で活躍させるためのパーティを考えてみた。
【概要】
さきどりメガミュウツーXを軸とした、細かいギミックのないスタンダードタイプのパーティ。基本先発はミュウツー+クロバットだが相手に応じて残りの2匹も先発に繰り出す。追い風からのゲンシグラードンによる制圧も重要な勝ち筋。
【さきどりについて】
・相手が繰り出そうとした攻撃技を威力を1.5倍にして使用する。
タイプ一致相当まで威力が上がる。
・補助技だがふいうちは成功する(ふいうちでダメージを受け、さきどりは失敗する)。
重要。ふいうちを避けながら攻撃だ!というわけにはいかない。
・味方を対象に選ぶことはできない。
オウムがえしは味方を対象にすることで全体攻撃の場合は相手に向かって放つことができたが、さきどりは味方を選ぶことはできない。もし味方を選ぶことができていたらHGSSで猛威をふるっていたユキノオー+ミュウツーの強さは更に恐ろしいことになっていただろう。
使用感としてはふいうちに近い。上手く相手の行動を読んだり挑発を入れて使っていく。
【個別解説】
メガミュウツーX(NN:クリア) むじゃき 181-137-110-200-99-200
メガシンカ後 181-217-120-200-108-200
けたぐり サイコブレイク さきどり まもる
ニックネームは金色のガッシュに登場するクリア・ノートから。テオラディス(サイコブレイク)は高威力でデメリットがなく使いやすい。余談だがクリア完全体としてメガバンギラスにシンクリアとニックネームを付けている。
さきどりを活かすために両刀にすることが確定。努力値は最速はまず確定。次に特攻を実数値200になるまで調整(200という数値が好きなだけ)、残りを攻撃に。フェアリータイプや飛行タイプが多いこのルールではメガシンカをしたくない場面も多く、そのような状況でもメガシンカせず普通にサイコブレイクで戦うことができたのは流石ミュウツーであった。
そしてさきどりについて。さきどりの具体的仮想敵はゲンシグラードン、ギルガルドなどのゴースト、ドラゴンなど。断崖の剣の先取りが成功したりしたらそれはもう楽しいこと間違いなし。
そしていざ実戦…
この状況ではラティオスは必ずドラゴン技を打ってくるな。よし、返り討ちにしてやる。
なんでだよ!!( ゚Д゚)d バンッ
といった具合に、予想していない技を先取りしてしまう事故がいくらか発生した。
一度ゲンシカイオーガの根源の波動の先取りに成功した際には超絶にカッコいいエフェクトを見ることができた(なお相手のゲンシカイオーガへのダメージは…)。
エスパー(主にクレセリア)への打点がないのは痛いところだが、シャドーボールやちょうはつを持たせて明確に解決するものでもないのでさきどりでよかったかなと感じている。
今大会はゼルネアス、メガレックウザ、ゲンシグラードンと分の悪い相手が多かったが、それ以外の禁止伝説相手にはかなりの力を発揮してくれた。サイコブレイクでゼルネアスのHPが半分削れないのはミュウツーが悪いのではなくてゼルネアスがずるい。
ゲンシグラードン(NN:アポロヌス) ひかえめ 176-x-180-222-110-142
ふんか だいちのちから りゅうのはどう まもる
ジェネレーションショーダウンに続き採用した完全特殊型ゲンシグラードン。命中率オール100%はやはり頼もしく、噴火の制圧力は一度使ったらやみつき。だいちのちからは多くのゲンシグラードンを一撃で倒すことができ、素早さを準速まで上げたこともあって先制して倒せる場面がほとんどだった。りゅうのはどうも対メガボーマンダやメガレックウザで威力を発揮した。
基本的にはクロバットやサザンドラの追い風から制圧にかかるものの、高レートに行くと相手も追い風で対抗してくるためになかなか上を取ることができなかった。またゼルネアスにジオコントロールを使われてしまうと有効打がなくなってしまい、一気に辛くなってしまった。
クロバット ようき@メンタルハーブ 161-142-100-x-100-200
スカーフカイオーガ数が激減した今非常に安定性の高い先発ポケモン。持ち物は相手のいたずらごころ挑発により補助を妨害されないようにメンタルハーブを持たせた、30試合中一度も発動することはなかったので他の持ち物でもよかったのかもしれないが、安心して補助技を選択できたことがよかった。
いかりのまえばとブレイブバードのどちらを選ぶか一瞬迷ったが、弱った相手を自力で倒したい場面も多いと考えブレイブバードを選択。命中率100%なのも頼もしい。実際多くの試合でブレイブバードで相手を倒したため、この選択は正解だったと感じている。
サザンドラ(NN:ギアン) ひかえめ@きあいのタスキ 168-x-110-194-110-150
ニックネームはサモンナイト4に登場するギアンから。
ここまでパーティに入らなかったドラゴン枠として、またミュウツーが苦手とするクレセリアに強いポケモンとして採用。技はあくのはどうは確定。ドラゴン技は相手のドラゴンを倒すには十分だろうという理由でデメリットのないあくのはどうを採用。サブウェポンにはゲンシグラードンの天候で威力が上がる範囲攻撃のねっぷうを採用。最後に2度目の追い風発動を狙うべく追い風を持たせた。
【反省会】
戦績のほうは21勝9敗、最終レートはおそらく1670程度。難しいギミックパーティというわけでもないのでもう少し頑張りたかったところがある。
中でも失敗したと感じたのはサザンドラで、フェアリーに対して無力だったのが辛かった。追い風がクロバットと被り発動機会が限られていたのも痛かった。後になって気付いたが素早さ操作には追い風ではなく電磁波を持たせておくべきだった。また6Vおっとりorうっかりやにしてねっぷうをアイアンヘッドorテールにするのもよかったかもしれない。
また今回はミュウツーは先発で繰り出すことが多かったが、主に後発で戦うようなパーティにすれば相手のポケモン数が減り交代されにくくなることからさきどりの成功率も上がったのではないかと考えられる。
そして何より今大会はメガミュウツーXを使うには少し分の悪い環境であったことは否めない。ディアンシー姫を使ってあげたかった。
色々反省点はあったものの、さきどりは使っていてとても楽しかったのでまた腕を磨いて挑戦したいところ。
最後に大会中に使用した対戦記録&メモを置いておきます。
ここまで読んでくださりありがとうございました。