スマホのゲーム配信をするにあたり、どうやって配信するのが良いか、色々調べてみたのでそれをここにまとめたいと思います。
ここで言うAndroid、iOSはスマホに限らず、AndroidタブレットやiPadも同様の方法でOKです。
スマホ単体から配信する
PCなどを使わずスマートフォン単体で配信をしたい、という方も多いでしょう。何より手軽ですし、声もスマホのマイクをそのまま使えます。
その場合はmildom,mirrativなど配信用のアプリを使うのが良いでしょう。
欠点としては、一部のプラットフォームでしか配信できないこと(mildom,mirrativなど)
例えばyoutubeで配信したい方はスマホ単体では基本できません(youtubeのスマホからの配信は、チャンネル登録者数が1000人以上で解禁)
配信ではなくあくまで録画して後で編集するのであれば、それぞれの端末に備わっているであろう画面録画機能を使うことになります。
PCを使った配信方法(OBS Studioを使った配信方法)
PCからの配信ではいずれも配信ソフトはOBS Studioを使うものとして進めていきます。以下、OSに関わらず共通して使えるキャプチャーデバイスを使った方法と、OS特有の画面共有機能を使った方法それぞれ紹介していきます。
どのスマホ→PCでもOK:キャプチャーデバイスを使う方法
Switch、PS4などゲーム機を使った配信とやり方が同じなので、これらの配信をやったことがある方は仕組みがわかりやすくやりやすいかと思います。
ちなみにキャプチャーデバイスとはこんなやつです。しっかりしたものだと大体2~3万円しますが、格安のキャプチャデバイスもあったりします。動作の安定性や遅延に不安はありますが、お試しでやってみたいくらいならこれでもいいのかも?
私が使ってるキャプチャデバイスはHD60S+です。キャプチャデバイスはけっこうWindows専用でMacでは使えないものがあるのでご注意ください。
また、私はモニターとキャプチャーデバイス両方へ映像を出力できるようにHDMI分配器を使ってます。モニターにはキャプチャーデバイスのパススルー機能を使って出力する手もありますが、キャプチャーデバイスに給電がされていない時にモニターに映らないのは不便なので、パススルー機能を使うよりHDMI分配器があったほうが便利かと思います。
次にスマホとキャプチャデバイスをケーブルで繋ぎます。私のAndroidスマホはType-Cなので、TypeC-HDMIケーブルを繋いでキャプチャーデバイスと繋いでOBSに画面を写しました。
変換ケーブルやコネクタの例
Type-C
Lightning
既に他のHDMI機器をキャプチャーデバイスに繋いでて、スマホ繋ぐためだけにいちいちHDMI抜き差しするのはめんどくさいぜって方は自動のHDMI切り替え機を挟むと良いかもしれません。私はこれを使ってます。
色々紹介してしまいましたが、ともあれキャプチャーデバイスで無事スマホの画面を取り込むことができたなら、あとはいつも通り、OBSにゲーム画面と音声を表示・設定すればOKです。
OBSを使うのが初めての方はこちらなど読んでみると良いかと思います。
OBS Studioの詳しい使い方・設定方法 - 新・VIPで初心者がゲーム実況するには
Android→Windows (Miracastを使った方法)
私が成功したのは上記のTypeC→HDMIで映像・音声をキャプチャデバイスから取り込んだ方法ですが、一応他にもできそうな方法があったので紹介しておきます。
(こちらのMiracastの方法のみ試しました。Vysorのほうはよく読んでおりません)
ということで、Miracastという機能でAndroidの画面をWindowsにワイヤレスに映します。音声もばっちりWindowsから出ます。ということで画面と音声をOBSに取り込めば配信は可能なはずです。
なのですが、実際に私のSurface ProにMiracastで繋いでみたところ、途中から映像がカクカクになり安定しませんでした。無線接続だから安定しないのか、それともSurfaceのスペックが不十分だから安定しなかったのかはわかりません(因みに私のSurface Pro5のスペックはこれ:Core i7-7660U/RAM 8GB)。
ただ、これはキャプチャーデバイス無しで配信できる方法なので、ちょっと配信したいだけなのに数万円するキャプチャーデバイス買うのもな…と足踏み気味な方はまずはこちらを試してみると良いかもしれません。
iOS→Mac (QuickTime Playerを使った方法)
キャプチャーデバイスを使った方法以外にもやり方があります。が、少々大変でした。
まずはiOS端末とMacを有線で接続します。そしてまず映像については、OBSで
「ソース」→「映像キャプチャデバイス」→「iPad」
で取り込むことができます。
しかし問題は音声。音声入力デバイスにiPadが出てきません。
本当は以下のようにAudio MIDI 設定から音声の入力デバイスにiPadを設定することはできるはずなのですが、どうやらOBSなど他のアプリケーションにも音声または映像を渡していると音声の入力デバイスにiPadを設定することができなくなってしまうようです。
MacのAudio MIDI設定でオーディオ装置を設定する - Apple サポート
そこで今回はMacに最初から入っているQuickTime Playerを使って音声を取り込み、それを仮想オーディオデバイスを使ってOBSに渡すという方法を取りました。
(ざっくり説明すると、まずQuickTime Playerを使うと音声をMacのスピーカーから鳴らすことができます。しかしMacはスピーカーで鳴っている音をそのままOBSに取り込むことはできません。そこで、そのスピーカーから出る音をOBSで取り込み可能な音声入力と認識させるために仮想オーディオデバイスなるものを使います。)
まず、下記のようにQuickTime Playerを使った方法でiOSの画面及び音声自体は簡単にMacに取り込むことができます。
iPhone/iPadの画面をMacで表示(ミラーリング)する方法|KW BLOG
そしてその音声を仮想オーディオデバイスを使ってOBSに取り込みます。実際の手順など詳細は以下記事参照。私はLadioCast + BlackHoleを使いました。
備忘録:Mac上でのデスクトップ音声つき動画収録環境(Catalina環境で確認済み)|Kaneda/かねだ|note
以上の方法でOBSにゲーム画面と音声を取り込むことができました。本当は有線で繋ぐだけで画面も音声も即OBSで取り込めると嬉しかったのですが…まあ仕方なし。
Android→Mac、iOS→Windows (キャプチャーデバイス法のみ)
この2パターンは特にOS特有の連携機能などは見つけられず、私が成功したのは上記のTypeC→HDMIで映像・音声をキャプチャデバイスから取り込んだ方法でした。
AndroidはMacと有線で繋いでも下記iOS→MacのようにQuickTime Playerで画面や音声を取り込むことができませんでした。
iOSならAppleTVとキャプチャデバイスの組み合わせも可?
Apple TVというものを使うと無線でiOSの画面をHDMI出力できるらしいです。ということはApple TVを持っている方はiOS→Apple TV→(HDMI?)→キャプチャデバイス→PCみたいな経路で画面共有できるかもしれません。わからないけど。
以上、各デバイス・OSを使った配信方法をまとめてみました。もしかしたら他にも方法があるかもしれませんが、私が調べ試した範囲の話ということで参考程度にしてもらえればと思います。
スマホからゲーム配信をする際はLINEなどの通知に気をつけつつ楽しく配信しましょう。