突然ながら、自作PCを作ってみました。
私は既にMacbook ProをメインPCとして愛用していたのですが、ノートのMacはゲーム配信の時の発熱がやや心配だったこと、そしてWindowsでしかできないこと(Steamのゲームやゆっくり動画作成)をやろうとしたときにSurface Pro5では力不足だったため、新しくWindowsのデスクトップPCが欲しいと思っていました。
元々海外で発表されたMSIのゲーミングデスクトップが欲しかったのですが、国内発売はいつになるかわからなかったり、人生一度くらい自作PCを経験してみるのも面白いかなと思い、この機会に挑戦してみることにしました。
この記事では、自分のパーツ選定理由と実際に自作してみての雑感など記しておこうと思います。自作に少しでも興味ある方の参考になれば幸いです。
【そもそもなぜデスクトップPCか】
「最近はゲーミングノートも性能上がってきたしノートでも良いんじゃない?」というのもありますが、今回デスクトップを検討したのは以下のような理由から。
・机の上のスペースを取らないから(既にMacbook Proを愛用しており、基本的には今後もこちらをメインとして机上に置くから)
・排熱に優れていて負荷の高い作業も安心
・ノートと比べて安めに高スペックを実現できる
逆にノートのメリットとしては、
・一応持ち運べる。誰かと集まってPCゲームをやったり実家でPCゲームをやったりする予定があるならば有力
・停電やブレーカーダウンが発生しても安心
・デスクトップPCより電気を食わない(多分)
・高クオリティなディスプレイなどもついてくる
というところでしょうか。
【自作のメリットとは】
個人的に認識しているメリットとしては、
・PCケースの選択肢が広がる
・基本的に完成品を買うよりも安くなる
・パーツを好きなように選べる(光らせれる、ポートを増やせる)
・PCの構成に詳しくなれる
私は今回は勉強の意味合いが強かったです。実際なかなか良い勉強になりました。
【作りたいPC】
自由な構成にできるのが自作の良いところなので、まずは機能や用途をイメージ。
・省スペースな小型のデスクトップPC
・主な用途はゲーム配信、動画編集。CPUはなるべく良いやつにしたい。
・映像出力や給電ができるType-Cポートが2つほしい→マザーボードとグラフィックカードから1つずつ
という感じで適したパーツを探していきます。
【パーツ紹介】
総額20万ちょっとかかりました。安く済むのが自作のメリットのはずが...まあ初回の授業料と思っておきます。
【PCケース】SilverStone RAVEN Zシリーズ Mini-ITX SST-RVZ03W-ARGB
PCの見た目やサイズを決めるPCケース。まずはここから選ぶところだと思います。小型のPCケースを探していたので、Mini-itx対応PCケースを探していました。
私はこのPCケースを見つけて自作の決心が付きました。
スリム型で縦置きも横置きもできる。さらにグラフィックカードもフルサイズのものが入り、さらにゲーミングっぽくRGBライトもついているというもの。まさに求めていたものだ!
色はダークグレーっぽいブラックとホワイトの2色。悩ましいところでしたが白のゲーミングPCって珍しくていいよなと思いホワイトにしました。
他にはこれなんかもお洒落そうです。
【マザーボード】MSI MEG Z490I UNIFY
次はマザーボード。PCケースに対応するmini-itx規格というところは確定で、後は機能で探していきます。
Thunderboltが付いているmini-itxマザーボードはこの3つが選択肢になりました(探せば他にもあるかも?)
ASROCKの2つは実質同じ商品のintel版、Ryzen版ですね。ASROCKのほうは光ったり、HDMIが4K60Hzに対応しています(MSIのは4K30Hz)。
せっかくなら光らせたかったりもしたのですが、MSIのマザーボードが評判良かったことと、元々MSIのゲーミングデスクトップが気になっていたこともあり、MSIのマザーボードに傾きました。
ということでCPUも自動的に、世間の流行りとは逆を行ってしまいますが、今回は安定と信頼のintelになります(注文した後に「やっぱRyzenで良かったのでは?」となったのは秘密...)
【CPU】INTEL Core i7-10700K
コア数が自慢のRyzenも気になっていたのですが、今回はIntelであることは確定。その中でCPUはcorei7-Kにしてみました。ちなみに「ゲームをプレイしながら配信の最低水準は8コア16スレッドのCPU」らしいです(後ほど紹介するブログより)。
スペックを求めるならcorei9ですが初の自作でいきなりcorei9は怖かったのと、単純に値段が高かったこと、そして排熱の心配もあり一歩引いてcorei7にしてみることにしました。
そしてcorei7同士で比較したところ、無印とKではけっこう性能差があるようで、それならせっかくだしK付きにしてみることにしました(排熱の心配はどこへ行ったやら...)。
素人なのでオーバークロックする予定もないので、もしかしたら無印i7やi9でも良かったのかもしれません。K付きにはCPUクーラーが付属しないので(発熱が強いため?)CPUクーラーも別途購入する必要があります。
今のところ高負担ゲーム+配信という組み合わせはまだやってないので、排熱の負担はまだわかりません。
省電力のi9Tとか興味ありだったんですがどうなんでしょう?
CPU選びに関してはこちらのブログが大変参考になりました。
【できる!自作PC】2020年最新CPUの選び方とオススメCPUを徹底解説 : 自作とゲームと趣味の日々
【グラフィックカード】ASUS ROG-STRIX-RTX2060S-O8G-EVO-GAMING
グラフィックカードは、出力端子にType-Cがついているものを探しました。普通にUSBポートとしても使えるようなので、ポートが1つ増えるのは便利そうですよね。
スペックについては、RTXシリーズだとOBSで良いエンコードができるらしいということでRTXシリーズを使うことに。FPSやる感じでもないのでそこまでスペックは必要ないかなと思い、コスパが良いらしいRTX2060Superにしてみました。
グラフィックカード探しはこの価格.comの検索ツールが役に立ちました。
https://kakaku.com/specsearch/0550/
しかしこのスリムなPCケースでファン3つのフルサイズグラフィックカードだとスペースがほとんどなくなり、配線がキツキツで大変でした。大変と言うか無理やり押し込んだような形です。
後にファン2つでType-C搭載のRTX2070があることに気付き、こっちにしておけばよかったと少し後悔したのでした。
(amazonめっちゃ高騰してる...)
又、グラフィックカードは基本的に電源から配線を繋ぐ必要があるのですが、GTX1650は配線不要(補助電源不要)なので扱いやすそうです(補助電源不要の中では最も性能が高い)。 小型PCを作ろうとしていてスペックもそこまで要求していないなら良さげです。
【メモリ】G.SKILL F4-3600C16D-32GTZNC 16GB x2 Trident Z Neoシリーズ
メモリは、16GBで問題ない説もあるのですが、動画編集をやる可能性も考えて少し余裕を持たせて32GBにしてみました。
メモリは光るものがあるらしく、せっかくなら光らせてみたいので、評判の良いこれにしてみました。いくつか種類があったのですが違いがよくわかりません。これはRyzenに最適化されていると聞いて失敗したかと思ったのですが、intelでも問題なく動作します。
【ストレージ】
ストレージはなんとなくこれにしてみました。マザーボードにはこのM.2という規格のスロットが2つあるので、2つまで差し込めるのですが、一旦は1Tあれば十分かなと思い1つだけ。評判も良いので特に深く考えずこれにしてみました。
これは取り付けも難しくないのでいきなり2つ実装しても良いと思います。
【CPUクーラー】
排熱は実質PCスペックを決める重要なところなのでしっかり選びたいところ。空冷と水冷(簡易水冷)があり、水冷の方が効果やロマン度は高いようです。
このPCケースはメーカーのSilverStomeの水冷クーラーに対応していたようなのですが、その水冷クーラーが生産終了してしまっていました。代わりに別の水冷クーラーを注文したのですが、それがサイズ的に合わないことに届く前に気付き、幸いamazonだったのでキャンセル。海外ではこれを使っている例がありましたが、ギリギリで難易度は高そうです。
ということでいざ良さげな空冷クーラーを買ってしまったのですが、トップフロー 型とサイドフロー型の2種類あることを知らず、サイドフロー型を買ってしまい、失敗😇
んんwwwボートでも作るんですかな?www
ということで選び直し。純正のもあるようでこれは一番安心なのですが、すぐに届かなさそうだったことと値段が高いことから、手裏剣にしてみました。
CPUを無印のクーラー付属のものにしてればこのミスや出費は発生しなかったんだよなあ、とか少し思ったり。
【電源】
電源はこれにしてみました。少しでも電気変換効率を求めてプラチナに。マニュアル内でも推奨されているSilverStone純正なので安心です。
が...純正で推奨品のはずがやはりなかなかに大きく配線を圧迫。これは奥行き14cmですが、選択肢があるなら13.5cmなど少しでも短いものにするのがオススメです。
【ケースファン】
PCケースにはファン設置箇所が3箇所あり、2つはデフォルトで付いているのですが1つ空きがあるということでこれを買ってみました。光る!
まあ、結局配線スペースの余裕がなく付けなかったのですが...。CPUとGPUのファンだけで上手く空気が巡らないようであれば取り付けます。
後に知ったのですが、こちらのケースファンは厚みも薄くて光るので良いなと思いました。値段高いけど...
【グリス】
CPUクーラーをCPUに取り付けるときに必要なグリス。買っておいた方が良いのかと思い、一応買っておきました。あまり違いがわからないので、よく参考にしていたyoutubeチャンネルの吉田さんがオススメしていたこれにしてみました。
結果的にCPUクーラーにグリスは付属していたので、わざわざ買う必要はなかったようです。
【Windows 10】
OSのWindows10も買わないといけません。DSP版とパッケージ版との選択があり、DSP版の方が数千円安いのですが、パッケージ版の方が後に乗り換えができたり色々融通が効くようなので、自分はとりあえずパッケージ版にしてみました。しかし高い...。
【その他】
デスクトップPC、起動時に毎回パスワード打つのは大変だよなあと思い、指紋認証にできると便利かなと思いこれも購入しました。良い感じにログインが楽になりました。
【どこで買うか】
パーツを決めたら、次はどこで買うか問題。
Amazon | 本, ファッション, 家電から食品まで | アマゾン
自作PC・パーツ・周辺機器などの専門店【TSUKUMO】公式通販サイト
秋葉原より全国スピード出荷!| パソコンSHOPアーク(ark)
値段はまちまちで、探すと最安値が見つかったりします。価格.comで比べても良いかも。ツクモやアーク、ドスパラではパーツの検索もできるのでパーツ選定にも役立ちました。
注意点としては、ドスパラなどPCパーツショップは原則注文のキャンセルを受け付けてくれません。なので勢いで注文せず、しっかり考えてから注文しましょう(と言っても「在庫僅か」とか言われると焦っちゃうんですよね...)
amazonはキャンセルがしやすいので勢いで決断して後悔しがちな人にはおすすめ。私はCPUクーラーをキャンセルしました。
【組み立て!】
(色々工程を書けると良かったのですが余力がありませんでした!)
大変でした;怪しいところを色々調べつつ組み立て、おおよそ8時間くらいかかった気がします。慣れたので次はもうちょっと速く組めるかも。
配線が上手く行ってないのか、ケース前面のLEDが光りません。残念...しかしこれ以上キツキツの配線をいじる気力がなかったので、一旦このままに。次にアップデートしようとケースを開けた時に再チャレンジしようと思います。
PCが輝き動いた時の感動よ...!
【雑感まとめ】
・やはりパーツ選びは初めてだとミスる
個人的ミスったポイントは
-CPUクーラーを2度間違えた(水冷、サイドフローを購入。水冷は届く前に気付きキャンセル)
-グラフィックカードはファン2機でType-CポートがついてるRTX2070にすべきだった
-電源はGoldで妥協しつつもう少し奥行きの短いものにすべきだった
-ケースファンは買わなくても良かった
-グリスいらなかった
-(CPUはクーラー付きのcorei7 or i9無印で良かった説)
過ぎたことは仕方ないのでこの反省は次に活かしましょう。
・配線は大変
小型ケースは配線が大変〜といろいろなところで見てきましたが、百聞は一作に如かずでした、狭いスペースにケーブルを押し込むことの大変さがやってみてはっきりとわかりました。パーツ交換も自作PCの楽しみの1つになりそうですが、配線がキツキツだと一度閉じたPCを再度開けてアップグレードしようとはなかなか思わないかも。
上のミスったポイントにも書きましたが、小型ケースの場合は電源やグラフィックカードは可能な限り小型のものを選ぶべき。グラフィックカードは性能をそこまで求めないのなら補助電源不要のものだとより配線が楽そうです。
・ 大きな達成感!
自分が選んだパーツを組み合わせて作ったPCが動いた時の感動よ!これはなかなか代え難いものです。人生における大ミッションの1つをクリアしたような気分...!
新しいデスクトップPCが欲しいと思ってる方は一度は挑戦してみる価値ありじゃないかと思います。
ということで無事新しいWindowsデスクトップPCができました。今後はこのPCでより良い配信をやっていきたいところです!(Macbook Proも引き続き日常用途で活躍中!)
ここまで読んでくださりありがとうございました!