PJCS2021予選で使用したパーティ。戦績は24勝6敗でレート1759、予選抜けを決めることができました。
素早さ操作の安定性が高いエルフーンと、相手の妨害を受けずにおいかぜを展開しやすく、かつ攻撃力も高いカプ・テテフとの組み合わせを軸としたパーティ。珠ダイマックスカプ・テテフのパワーはすさまじく、これで高圧的に攻撃をしかけていき、裏の本命のメガネカイオーガのパワーで一気に押し切ることを狙いとしています。
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【PJCS2021予選 最終74位】エルフーンカイオーガパワービート│リバティノート
パーティ選定
コンセプトからエルフーン、カプ・テテフ、カイオーガは決まり。残りで苦手な相手を対策していく。
エルフーン・カプ・テテフ・カイオーガの3匹で苦手な相手は
・ラプラス
・ゴリランダー
・ディアルガ、パルキア
・ナットレイ、カミツルギ
あたり。
これを踏まえ、
・キョダイリザードン・キョダイフシギバナの少なくともどちらか1匹
・てだすけと合わせてキョダイラプラスを一撃で倒せる草、電気ポケモンそれぞれ1匹ずつ
で残り3匹を埋めることにしてみた。
キョダイマックス枠については、どちらもカイオーガと相性が良いポケモンであるものの、今回は既に流行していた晴れザシアン対策を意識してまずリザードンを採用。
草タイプ枠はそのままフシギバナということも少し考えたものの、相手のフシギバナや草・鋼に有利が取れないため、ここで候補になったのがカミツルギ。カイオーガとの相性は言うまでもなく良く、「相手の草タイプに強い草タイプ」として、また結果的にパーティ唯一の物理アタッカーとなることからもこのパーティにマッチしていそうだった。
最後に電気タイプの枠は、パッチラゴンとレジエレキで悩んだものの、パーティの素早さ帯などを考えレジエレキを選択。追い風が切れた後の最後の掃討役としての活躍が期待できる。
その他の採用ポケモン候補
フシギバナ
キョダイベンタツが強く、基本選出枠でラプラスを強打できるのが偉い。ゴリランダーなどの草やレジエレキなど電気にも強め。ナットレイやカミツルギに強くないのが惜しい。
ガオガエン
炎の安定枠。かわらわり採用で壁も気持ち対策ができる。
パッチラゴン
ドラゴンであるために草にも電気にも強い電気枠。上さえ取れればドラゴン勢も強打できる。技範囲が広いため攻めに回れれば大変心強い。ただしダイマックスしないと命中不安。
【個別解説】
エルフーン
おくびょう@きあいのタスキ 136(4)-*-105(0)-129(252)-95(0)-184(252)
マジカルシャイン てだすけ おいかぜ トリックルーム
エルフーンミラーで不利を取らないよう最速(相手のちょうはつを受けたり、互いに追い風下で攻撃技を打ち合う場面を想定)。耐久面はタスキに任せ、マジカルシャインの威力を高めるべく特攻全振り。サイコフィールド下でもサポートできるようてだすけ採用。相手のトリックルームを返したり、相手のおいかぜに合わせて展開するためにトリックルームも持たせている。
カプ・テテフ
ひかえめ@珠 145(0)-*-96(4)-200(252)-135(0)-147(252)
マジカルシャイン サイコショック シャドーボール ムーンフォース
初手に出すことも多いこのパーティのアタッカーの1匹。ソルガレオやメタグロスにも打点を持てるようシャドーボールを採用。エスパー技はパーティが特殊に偏っていることもありサイコショックを採用。フェアリー技は範囲技で扱いやすいマジカルシャインをまず確定とし、最後の枠は補助技を入れるかも悩んだのの、今回はオーロンゲなど単体を高威力で攻撃できるムーンフォースを採用。
素早さを最速にするか準速にするか悩んだところ、素早さ操作はエルフーンに任せてパワー重視のひかえめに。ひかえめ珠ダイサイコの威力はかなりのもの。
カイオーガ
ひかえめ@こだわりメガネ 175(0)-*-111(4)-222(252)-160(0)-142(252)
しおふき こんげんのはどう かみなり れいとうビーム
このパーティのエースアタッカー。相手のひかりのかべすら強引に突破するだけのパワーがある。味方のエレキネットやダイジェットと組み合わせてザシアンや黒バドレックスを抜けない点が惜しまれるが、とにかくパワー重視ということで性格はひかえめに。
リザードン
おくびょう@ラムのみ 153(0)-*-98(0)-161(252)-106(4)-167(252)
ブラストバーン ぼうふう ソーラービーム りゅうのはどう
キョダイゴクエンが強力なダイマックス枠。後半カイオーガを受けに来た相手にもダメージがよく蓄積し、ゴクエンが効かない炎タイプにはカイオーガがめっぽう強い。パーティにカイオーガがいると高確率でひでり持ちのポケモンが選出されるため、それを逆手に取ることも。
特性は少し悩んだもののサンパワーを選択。対晴れパーティでの発動率が高く、グラードンや壁+ダイアースで特防が1段階上昇したキョダイフシギバナなどに強烈な一撃を見舞うことができる。
主に晴れパに選出するため、持ち物はフシギバナのねむりごなやコータスのあくびを警戒しラムのみ。これが正解で、オーロンゲのでんじは等も何度も無効にしてくれた。
技はキョダイゴクエンの威力を追求してのブラストバーン、ダイジェットの威力が高く、雨天候では高威力メインウェポンになるぼうふう、相手の水タイプへの打点となるソーラービーム、そしてカイオーガが苦手なドラゴンタイプへの打点となるりゅうのはどうを選択。
カミツルギ
ようき@たつじんのおび 135(4)-201(0)-151(0)-*-83(252)-177(252)
リーフブレード スマートホーン かわらわり つばめがえし
カイオーガと相性の良いアタッカー。雨とダイマックスが合わされば炎技を耐えることも。
より攻撃的に使いたいと考え、持ち物はとつげきチョッキではなくたつじんのおび(本当はいのちのたまを持たせたかった)。非常に高いパワーを発揮してくれたものの、特殊耐久の足りなさを感じることもあったので、とつげきチョッキとどちらのほうが良いのかは結局悩ましい。
努力値は素早さを削って攻撃や耐久に回すか悩んだものの、対ウツロイドやビリジオンが発生した際にも強く動けるよう最速に。
壁環境であることを考え、格闘技はせいなるつるぎではなくかわらわりを選択。時々ラプラスやオーロンゲの壁破壊を狙うものの、壁対策のメインプランというわけではなく、チャンスがあれば破壊する程度のもの。
レジエレキ
おくびょう@じしゃく 156(4)-108(0)-77(52)-152(252)-71(4)-269(196)
かみなり エレキネット しんそく まもる
入れ得とも言える強力な電気ポケモン。
元々はひかえめで使っていたものの、パーティが化身ボルトロスを苦手としていたため、ダイジェットを1回使用した最速化身ボルトロスを抜けるところまで素早さを伸ばしてみた。とはいえそれが完全な対策になるわけでもないのでパワー重視でひかえめでもいいのかもしれない。
持ち物はパワーを求めてじしゃく、そしてメイン技にはカイオーガの雨を信じてかみなりを採用。じしゃくかみなりの威力はすさまじく、並耐久のポケモンならそのまま倒してしまうほど、ダイサンダーにすればザシアンを倒すことも。度々エレキネットを外すことがあったのでこうかくレンズを持たせたい気持ちもあったが、じしゃくのパワーも捨て難かった。
残りの技にはダイマックス中にもダイアタックで素早さ操作できるよう、そして何かあったときの一手としてしんそくを採用。それほど使用機会はなかったものの持っていて悪くない技だった感触。
メインウェポンがかみなりであるために先発に出しにくかったのは少々反省点。思い切ってまもるの枠を10まんボルトやエレキボールにしてもよかったのかもしれない。
苦手だった相手
ラプラス
事前に対策を意識したつもりだったものの、それでもまだまだ難敵だった。
レジエレキやカミツルギで対策したつもりになってたものの、それぞれ威嚇やひらいしん持ちのポケモンを出されるとラプラスを倒せず痛烈な反撃を受けることになる。
耐久力の低いパーティであるゆえ、後発のカミツルギがかわらわりをする頃にはパーティが半壊していることも多い。
単に自分がキョダイラプラスの対処が下手という可能性もあるのでどう対策するのが良いか改めて考えたい。
ゴリランダー
カイオーガへのカウンターであることは勿論、カプ・テテフのサイコフィールドを初手対面で上書きして初手でエルフーンにねこだましを入れてくる点も厄介。
環境が晴れザシアン環境だったために数を減らしていたのが幸いでした。
化身ボルトロス
とつげきチョッキを持っている個体も多く、物理アタッカーがカミツルギ1体しかいないこのパーティではかなり倒しにくい相手。ダイジェットを2度使用されるとおいかぜを使用してもカイオーガで上を取ることができなくなる。またいたずらごころ型の場合かいでんぱやこわいかおが飛んでくることも。
ディアルガ、パルキア
遭遇してしまった場合はがむしゃらに攻撃を叩き込みまくることになる。ディアルガにはカイオーガの水技がそこそこ効く。パルキアに対してはカプ・テテフで大ダメージを与えたいところ。
スカーフレジエレキ
大変恐れていたが幸いマッチングしなかった、あるいはトリックルーム中に倒すことができた。
雑感まとめ
実はランクバトルが負け越しの状態であり、このパーティを思いついた(エルフーン+カプ・テテフ+カイオーガを決めた)のも大会2日目の夜という状況。2データ参加でシールドのほうは数歩届かず、ソードで最終日深夜3時から徹夜で戦い抜きなんとかボーダーに到達したのでした。正直今回こそついにだめかと思ったものでしたが、なんとか予選を抜けることができて安心しています。
最後まで諦めるなと励まし共に戦ってくれたポケモンたちの勇姿を記録するため、ソードでの予選対戦30戦をまとめた動画も作ってみました。よければそちらもぜひご覧ください。
本戦までの日数も少なく、その全国ダブルルールもあまりやっていなかったので研究を急がなければなりませんが、しっかり準備して悔いのないよう臨みたいと思います。