今回、Macbook ProにWindowsを入れてゲーム配信をするということに挑戦してみました。
元々Macbook Proでもさほど問題なくゲーム配信ができていたのですが、OBS、DiscordはWindows版の方が機能が充実していることに気付きました。
特にOBSの、OBS側から配信タイトルなどを設定できる機能が便利だなと思いました。
またMacbook Proは配信はできると言ってもOBS起動中にかなり本体が熱くなり、ファンを回さないと時々熱が原因か再起動してしまうことがありました。これはOSの相性の関係なのでしょうか…。
Windows機としては元々Surface Pro5を持っていたものの配信をするには少しスペック不足であり、どうしようかと考えていたところこのMacにWindowsを入れるという方法が浮かんだので、試してみることにしました。
Windowsでないとできないことの例
OBS
配信タイトル等をOBSから設定する機能。いちいちブラウザからアクセスしてタイトルなどを変更する手間がなくなります。
Discord
Discordでは画面共有(Go Live)時に音声も共有できるのがWindows版のみということで、こちらも仲間とゲームプレイを共有して楽しむときに欲しい機能だなと感じました。
EIZO Screen Instyle
私が先日購入したEIZOのScreen Instyleもindows版のみ使用可能なアプリです。実際に入れて使ってみたところ、Parallelsにフォーカスしてるときのみですがしっかりホットキーが動作して入力を切り替えることができました…!
デュエルリンクス (Y!ゲーム)
Windows専用でした。
他にも色々ありそうですが、私個人で気付いたものがあれば随時更新します。
BootCampとParallelsの比較
MacにWindowsを入れる方法としては、Apple公式がサポートしているBootCampというものの他にPalallelsと言うものがあります(一応他にも方法はあるようです)
主な違いとしては、
BootCamp: Apple公式サポート。無料。Macとの同時起動ができず、切り替える場合はいちいち再起動しないといけない。その代わりメモリなどのリソースは起動中のOSが占有できるため、パフォーマンスに優れる。
Palallels: 有料(約10000円/年)(アップグレードに追加費用がかかるものの8000円程度での買い切りもあり)。 Windowsをアプリケーションのように独立して起動できるので、切り替えが非常に楽。ストレージも共有でき、Macと同じファイルを扱うことができる。ただしメモリ使用量が多く、パフォーマンスは基本的にBootCampを使用した場合より落ちる。
パフォーマンスさえ許せば切り替えが楽なParallelsのほうが良さそうです。
Parallelsには体験版があるので、まずはそれを入れて試してみるのも良いでしょう。
https://www.parallels.com/jp/products/desktop/trial/
導入時の設定
BootCamp、Parallelsどちらも入れた直後はキーボードやトラックパッドが使いにくい設定になってしまっているので、その再設定から。
ParallelsでWindowsの日本語入力キーをMacに合わせる方法! かな/英数の文字切り替えをmacOS標準JISキーボードにしよう
https://sp7pc.com/apple/mac/36198
トラックパッドの向きを直す
https://pc-karuma.net/boot-camp-windows-scroll-natural/
右下タップで右クリックにする
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1510/07/news026_2.html
また負担の大きいらしいParallelsの動作を少しでも軽くするために以下の設定をいくつか試してみました。
https://www.ec-create.jp/google-chrome-memory-helper-extensions/
https://mac-windows-pc.com/parallels-desktop-settings
実際配信はできるのか?
さていよいよ本題。
Parallels ゲーム音がダメ
今のところダメです…
何がダメかというと、HDMIを通じて入力されるゲーム音が不安定で、ゲーム音が途中で突然消えてしまったり、配信時はゲーム音が映像からかなり遅れてしまったりします。(映像の方はさほど問題なさそうでした)
試してみたけどダメだったこと
・割り当てメモリを増やしてみる。デフォルトでは4GBだったけど、8GBにしてみた。ダメでした。
・処理→構成→一般→ゲーム、にしてみたけど、結果USBデバイスを受け付けなくなった…?ここは業務ツールのままでいいみたい。
マイクの音はちゃんと入ってるあたり、音の入力がダメというわけではなさそうです。HDMIを通してゲーム音を取ってるのがいけないのだろうか。
配信以前に勝手に音が途切れてしまっているところを見ると、そもそも機器とソフトウェアの相性が悪いのかもしれません。今回は試していないけど、あとは別のキャプチャーデバイスを使うとか、HDMI分離器で音を別の方法で入力するとかでしょうか。
また配信設定は720p60fpsで試してのですが、fpsは60近くにはなるものの、安定はしない。やはりパフォーマンスには少し不足がある模様。
Mac Proとかだとこういうことも全く問題なくできるのでしょうか。どなたかMac Proを持ってる方、ぜひparallelsでどのくらいの動作ができるのか色々試してみてほしいです…
BootCamp いけそう
BootCampならひとまず問題なさそうに配信ができました!
ビットレート5000Kbps、720pの60fps。音が途切れることもありませんでした。
ただ…ゲーム配信するためだけに再起動してWindowsに切り替えないといけないというのはかなり不便ですね?
まとめ
Parallelsで配信できるととても楽だったのですが、残念ながらそれはならずでした。
BootCampならいけそうではあるものの、そもそも今回この環境構築を試みた発端は「いちいちブラウザにアクセスして配信タイトル変更するのがめんどくさい」なので、その手間を再起動など他の手間が上回ってしまったら意味ないんですね。
今のところの手応えとしては、Parallelsはパフォーマンス的に無理というよりは機器とソフトの相性が原因かもしれないというところなので、また気力があれば挑戦してみたいところです。
最も、配信中の事故要因は可能な限り減らしたいので、そういう意味では普通にWindowsなりMacなり使って配信するのが一番だよなとも思うのでした。
参考になった記事
[Mac上でWindowsを起動] Parallels desktop 15 購入レビュー
steamのゲームを遊ぶためにParallelsを導入した方の記事です。同じくゲームを目的とされているだけあって参考になります。常に通信するのではなく買ってインストールするタイプのゲームであれば大丈夫そうですね。
【Macbook ProでApex Legendsを遊んでみた】プレイ方法と動作について【Parallels・BootCamp】
https://nandesore.com/gaming/parallels/
配信ではないですがプレイを試している方がいました。私のものよりスペックをかなり盛っています。が、それでもParallelsでのプレイは厳しかった様子。BootCampなら一応遊べるそうです。