エグゼ5についてもバージョン比較考察をしてみることにします。ソウル・カオスユニゾン、ギガクラスチップ、及び善悪について見ていきます。なお、フォルテクロスロックマンの性能もバージョン毎に異なるものの、フォルテクロスロックマンはアドコレでは「改造あり」判定になると思われるため、影響が軽微と見て考察を割愛します。
当時の対戦環境について
当時は悪ロックマン全盛期。ダークサンダー&ビッグノイズAIで相手を瞬殺という戦法が登場し、それに耐えられるのもダークソウルユニゾンを有する悪ロックマンであった。極端な戦法が減って以降もダークドリルやバグチャージなど凶悪な性能のチップを有する悪ロックマンが強く、全国決勝も悪対悪となった。なお、善ロックマンでバリアを活かして戦うプレイヤーもいた模様。
以降はオフ会でエンジョイ程度に遊ばれているものの、大きな研究の進展はない模様(皆主に6を遊んでいる)。
上記の悪環境だったこともあり、エグゼ5の善のソウルユニゾン戦法はあまり開拓が進んでいない印象。
エグゼ5はアドコレでは「フォルテクロスは改造あり判定(おそらく)」「ダークインビジ使用可能」「ダークソウルユニゾンのチップ記憶事実上不可」といった対戦仕様の変更があるため、総合的に見ると悪ロックマンは少し弱体化すると思われ、これまでとは違う対戦環境になることが予想されます。
ソウル・カオスユニゾン考察
ソウルユニゾン概要
ソウルについては、ブルース版はサーチソウルやジャイロソウルの汎用性が高く、その他のソウルもそれなりに専用構築の可能性を感じる。一方でカーネル版のカーネルソウルやシャドーソウルはやや性能を活かしにくい面があり、また汎用性に優れるソウルも少ない。しかしトードソウルは専用構築を組むと強力。
ソウルの全体的な使い勝手についてはブルース版が優勢であり、カーネルの見どころはトードソウルにあるだろう。
カオスユニゾン概要
カオスユニゾンは、ブルース版はサーチカオスとメディカオスが優秀。サーチカオスはエリア状況次第では安全地帯ができてしまうものの、1列奪うことができればそれだけで2ヒットを狙うことができ600ダメージを与えることができる。メディカオスはデメリットなく1000のHPを回復することができる。どちらも強力無比。
一方カーネル版は、トードがカオスも非常に強力。ためうちでエリアを覆い尽くすワイドウェーブが飛ぶ。相手がシールドを装備していなければ一切の準備がいらず、障害物も貫通するのが強い。
またカーネル版は加えてアドコレからはシャドーカオスが使用可能に。ダークインビジの調整がされたため強力なチップを連発することはないかもしれないが、それでも1ターンほぼ完全に無敵になりながら一方的にチップを使えるのは大きい。特に悪ロックマンのダークソウルユニゾンへの貴重な対抗手段になる。
以上から、ブルース版のサーチカオスやメディカオスも強力ではあるものの、状況を選ばない強さがあるという点とシャドーカオスの参戦もあってカーネル版が一歩リードしていると見られる。
個別考察
ブルースソウル B, B
エンゲツクナイが当てやすく強力。ネオバリアブルやZセイバーのためうちが決まればすさまじいダメージに。初心者にも扱いやすく、かつ腕を磨いてメガクラスソードを使いこなせば一撃必殺の剣技となる、練習しがいのあるソウル。
またリフレクトが使えるようになるため、読みやすいためうちを使う相手に対して変身するのもあり。
カオスユニゾンはためうちでダークソードが使用可能に。相手のエリアを奪うことで安全地帯を無くすことができるため、カオスユニゾンするターンはスチールパニシュなどに気をつけつつエリア優勢を保てるようにしたい。
汎用性は微妙だが、専用構築の極め甲斐があるソウル・カオスと言える。
マグネットソウル B, B
Bためうちで相手をマヒにすることができたり、B左で一瞬相手の動きを止めたりと、相手を動けなくすることが得意であり、当てにくいチップを当てたりコンボの起点を作ることができる。
電気属性チップチャージで威力2倍についてはあまり使いやすいチップはないものの、オーシャンシードと組み合わせれは4倍ものダメージを与えることができる。
カオスユニゾンではダークサンダーを撃つことができる。せいぜい3発程度が限界ではあるものの、相手の行動をかなり制限できるようになる。チャージだけでなく、B左のマグネットフィールドも組み合わせると当てやすくなるだろう。
総じて現段階ではまだあまり研究がされていないものの、今後の研究次第で伸びが期待できるソウル。
ジャイロソウル A, C
ためうちはチャージが早くヒット後無敵も発生せず、バリア除去性能まで付いている。クリーンヒットまで狙うのは難しいものの、チャージショット性能は高いと言える。
エアシューズ・フロートシューズが装備されるのも嬉しいところ。
プロペラ回転については、使いやすいチップだとエアホイール、必殺を狙うならトルネードやスーパーバルカンが候補。ティンパニーなどで一瞬動きを止めて狙いたい。
ジャイロカオスはためうちがダークトルネードに。のけぞった回数に応じて攻撃範囲が広がるものの、そもそもできるだけのけぞりたくないのでスーパーアーマーを付けているはずであり、範囲拡大は見込みにくい。そして仮に拡大したとしてもやはり当てにくい。おまけに相手のバリア除去効果も無い。カオスの性能はいまいちながら、エアシューズ・フロートシューズが付く点は魅力。
ソウルがかなり優秀であり、いけにえチップもスーパーキタカゼがどのようなフォルダにも無理なく入るため出番の多いソウルである。
ナパームソウル B, C
Bためうちのファイアバルカンは扱いやすいものの、全弾ヒットは狙いにくい。
炎属性チップチャージのナパームボムはどのチップでもナパームボムになるため、威力の高いブラックボムを使いたい。チップチャージだけで400近い威力になるため破壊力は抜群だが、エリア接近されると当たらないのでエリア不利にならないよう意識したい。
カオスユニゾンのダークメテオは見た目こそ派手であるものの複数回ヒットしないためダメージはたった100。相手が開き直って体で受けてしまえばパネル破壊効果もほぼ役に立たない。カオスユニゾンの中でも最も扱いにくいと言える。
サーチソウル S, A
エグゼ4で登場したサーチソウルが続投。3回のサーチシャッフルは健在で、目当てのコンボやプログラムアドバンスを揃えやすい。カスタムオープン枚数を増やしておくと目当てのチップをより揃えやすくなる。
変身時にインビジブルを解除し、ためうちがインビジブルを解除するなどインビジブルにも強め。
カオスユニゾンのダークサークルは、エリアが初期状態だと中央が安全地帯になってしまうものの、1列奪うだけで安全地帯がなくなり更に2ヒットを狙えるようになる。穴の上にいる相手に当たらない点だけは注意が必要だが、ブルース版のソウルで最も当てやすく火力の高いカオスユニゾンと言える。
メディソウル C, S
Bためうちの使い勝手はとても悪く、まず相手に当たらない。
特殊能力のカプセル出現は、ホワイトカプセルが来ると思わぬチップのコンボが繋げれるようになるため、今後の研究が待たれるソウル。
カオスユニゾンは、回復であるためバッドメディスン以外では止められない凶悪な回復手段。対策に使われるバッドメディスンに対しても、リカバリー10をフォルダに入れることでバッドメディスンの対策をするという手もある。
カーネルソウル C, B
チームリーダーのソウルでありながらおそらくエグゼ5で最も扱いにくいソウル。ためうちのスクリーンディバイドも意外と当てにくく、アームチェンジで使うちょうど良いチップもなし、カーネルアーミーも相手に当たりにくい。見た目はカッコイイので開拓が待たれるソウル。
カオスユニゾンは、相手をマヒさせる音を鳴らすダークサウンドを設置。しかしせっかく相手の最奥に置いても、相手が同じ列に来るとカーネルアーミーになってしまう。瞬間的に相手をマヒさせるためうちと割り切って使うか、ターンの後半に相手の最奥に設置するのが良いだろう。
ナイトソウル B, B
最前列で無暗転チップを使用すると少しの間無敵になるので、チップがある時は積極的に前に出たい。ブレイク系チップチャージはそれほど相性の良いものはないものの、そこそこ当てやすいドリルアームや高威力なアースクエイク3が狙いになる。
Bためうちで相手に最奥にポイズンファラオなどを置かれた際に除去できるのも見逃せない強み。
カオスユニゾンはダークドリル、相手と列を合わせながらのカオスユニゾンは失敗のリスクが高まるため、できるだけ相手の動きを止めて使いたい。エリアを奪えていれば700ダメージを与えることができるため、1度ヒットさせるだけでも十分。
シャドーソウル B, S
移動速度アップ、やみうち、カワリミマジック、フロートシューズなど様々な効果が付くものの、実のところ攻撃面にはあまり影響がない変身。カワリミマジックによる防御主な狙いで、その他はおまけ程度として変身する場面が多いだろう。とりあえず変身したくなるが、インビジブル1枚消費に見合う活躍ができるかは相手を見て判断したい。
カオスユニゾンは、公式大会では禁止されていたシャドーカオスがアドコレではついに解禁。1ターン無敵になってチップを使えること自体も強力だが、特に悪ロックマンのダークソウルユニゾン対策としての点が光る。カーネル版の善はとりあえず入れることになるだろう。
トマホークソウル A, B
変身時にフィールドをクサムラにする効果が豪快で、自身のチップ強化に使える他、相手のサンクチュアリ対策になったり炎属性チップで2倍ダメージを狙うことができる。
草チップ威力2倍は、トマホークのためうちを見て下がった相手に対してのバンブーランスが決まりやすい。安全地帯を作らせないためにもエリア状況は不利にならないようにしたい。
トマホークカオスのダークランスは、位置がバレバレであるため普通にはまず相手に当たらない。エリアを最奥まで追い詰めるか何らかの方法で動きを止める必要がある。割り切ってフィールドのクサムラ化を目当てに使用するというのもあり。
ナンバーソウル B, B
ソウルユニゾンすることでチップが10枚オープンになる。サーチソウルのように目当てのチップを探し出すまでは行かないものの、チップを複数枚使った豪快な攻めがしやすくなる。
Bためうちはチャージ時間も長く強いとは言えないが、カーネル版の中ではかなり当てやすい部類。
カオスユニゾンのダークプラスは、効果こそ強力であるものの専用構築でも組まない限りは相性の良いチップがあまりない。相性が良かったであろうフォルテはブルース版限定。また変身した時点で相手に警戒されて防御チップを用意されてしまうことも。上手く使うには少し工夫が必要なカオスであると言える。
トードソウル S, S
Bためうちはチャージに時間こそかかるものの相手に当てやすく、マヒすればチップでの追撃を狙える。
Aためうちの水属性2倍も強力で、ワイドショットは逃げ場のない攻撃ができ、アクアワールも当てやすい。
また水パネルがあると水中に隠れる能力も地味に強力。初期水やオーシャンシードと合わせれば相手に依るがかなりの攻撃を無視できるようになる。
カオスユニゾンはのダークワイドは非常に強力で、障害物も貫通しながら進む水属性の衝撃波。ドリームオーラも難なく破壊し、安全地帯がないためシールドやカワリミマジックがないと防ぐことができない。ヘビーゲージと合わせて3,4発放てばそれだけで相手はもう虫の息。ブルース版のサーチカオスも攻撃用に強力だが、サーチカオスはエリア有利を取る必要があるのに対しトードカオスはこれといった下準備がいらない点も強力。攻撃面で最も優れたカオスと言えるだろう。
総じて、専用構築で光るトードソウルも、どのようなフォルダに入れても強いトードカオスも、どちらも強力。
結論
ソウルユニゾンは、汎用性に優れるのはブルース版。ジャイロソウルとサーチソウルの汎用性が高く、他のソウルも専用構築の可能性を感じる。
カオスユニゾンはブルース版も優秀なものがあるがカーネル版のシャドーカオス次第でカーネル有利になり得る。
ギガクラス比較
悪はバグチャージが強力無比!善はロードオブカオスがあるからどちらでもいい?
「自身のバグの数+1個」の弾を発射するバグチャージの威力がすさまじく、ほぼ「相手は死ぬ」というほどのダメージを与えることができる。絶対に当てたいこの強力なギガクラスチップの存在から、悪を使うならバグチャージがあるカーネル版で決まり。
善で使えるギガクラスチップをそれぞれ見てみると実はあまりパッとするものがなく、その中で1つ優秀なのが当てやすく、高威力でパネル破壊もできるロードオブカオス。基本的にはどちらのバージョンもロードオブカオスで良いということで、善であればギガクラスチップについては引き分け。
善VS悪
善と悪、どちらが強いかについても考察してみる。
専用チップ比較
善の利点
高性能なナビチップSPを使える
ソウルユニゾン、カオスユニゾンを使える
ホーリーパネルの上に乗ることができる
バリア系チップを使用することができる
フルシンクロ・怒りが発生する
悪の利点
ダークソウルユニゾンが使える
ダークチップの突然使用ができる
切り札「バグチャージの存在」
考察
善はバリア系が強力。エグゼ5はためうちでのバリア破壊が難しいため、バリア200は強力なチップやスーパーキタカゼでないとそう簡単に破壊されない。
またナビチップSPが使えるのも魅力的で、特に高威力・対インビジを備えながらチップ破壊ができるサーチマンSPが強力。
一方で悪ロックマンは、ダークソウルユニゾン、バグチャージとそれぞれ守り・攻めの最後の切り札があり、一発逆転を狙いやすい。またダークチップが使えるのも大きく、特にダークドリルは最大700のダメージと相手に移動時毒沼バグを与える強力なもの。なおアドコレで新たに使えるようになるダークインビジは、使用後に端まで移動バグが発生してしまうため安易には使用できない。
堅実に戦う善か、すさまじい破壊力を有する悪か。現状、やはりダークソウルユニゾンによる生存保証とバグチャージという切り札がある点から、悪有利であると予想する。しかしダークソウルユニゾンが弱体化すること、カーネル版にシャドーカオスが加わったことで善にも少しチャンスが傾いてきたように考えられる。
まとめと結論
バージョン対決
・ソウルユニゾン:サーチソウルが優秀なブルース版優勢
・カオスユニゾン:サーチカオス・メディカオス有するブルース版も強いがシャドーカオス参戦でカーネル版優勢
・ギガクラスチップ:悪ならバグチャージがあるカーネル版の勝ち。善ならロードオブカオスがあるので引き分け
→悪ならカーネル版。善は戦略の幅ではブルース優勢だが、対悪を考えるとシャドーカオスがあるカーネル版のほうが有利?善同士の戦いならサーチソウルやメディカオスのあるブルース版も勝機あり。
善VS悪
行動保険となるダークソウルユニゾンと、切り札のバグチャージが強く、やはり悪優勢と思われる。ただ善のシャドーカオスの使い方次第では善にもチャンスがある?
終わりに
ということで、善・悪どちらでもカーネル版が良い、という考えになりました。ただもう少し細かく考えると悪カーネル・善カーネル・善ブルースの3すくみになるのかなという想像です。
最も、エグゼ5の環境開拓はまだまだこれからであり、今後の研究や対策次第で勢力図もがらっと変わりそうです。既にある程度戦法が開拓され尽くした6に対し、新環境となる5も色々発見があって面白そうだなと思っています。エグゼアドコレ、楽しみましょう!