ネットワーク技術が発達した世界で電脳犯罪と戦うデータアクションRPG、ロックマンエグゼ。
そのナンバリング1~6を一気に遊ぶことができる待望の移植作であるアドバンスドコレクション、今店頭ではなかなか見かけないほどヒットしているようです。嬉しいですね。
中にはこれから遊ぶけどどの作品からやろうかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。もちろんできれば1から6まで順に遊んでほしいところですが、忙しくてそうはいかないということもあるでしょう。
ということで今回は私の主観で各作品を簡単に紹介しつつ、最初に遊ぶのにおすすめなタイトルや順番、やりこみにおすすめなタイトルを紹介します。もちろんネタバレ無しです。
結論
・理想は1から順にだが、基本的にはどの作品から遊んでも大丈夫
・強いて言えばストーリーやシステムの繋がりがあるのは2→3、4→5、5カーネル→6
・どれか1つ面白い作品を遊びたいなら、
-1人プレイをとことん楽しみたいなら3
-通信対戦にも興味があるなら、新規開拓は5、流行りに乗るなら6
・かいつまんで遊ぶなら個人的には3→5カーネル→6がおすすめ
・でもやっぱりできれば1から遊んでほしい
といったところ。
シリーズ紹介
1 最も手頃な第一作
ロックマンエグゼ第一作。
他の作品と比べるとまだシステムの粗さが気になるところですが基本となる面白さは既にできており、また他作品と比べると気持ち薄味のストーリーも、テンポよく進んでいくという良い面もあります。最も手頃な作品であるといえます。
ロックマンエグゼは後の作品から遊んでも十分楽しめる作品ですが、1は後のレギュラーキャラの意外な面が見れたり、シリーズに通ずる設定も出てくるので、ストーリーをしっかり追いたいということであればぜひプレイしてほしい作品です。
2 システムが大幅パワーアップ。できれば3や5の前にやりたい?
1からシステムが大幅にパワーアップ、ストーリーもより味が濃くなりました。前作とはそれほど話は繋がっておらず、私は当時エグゼ2から入りましたが、話がわからないこともなくばっちり楽しめました。
変身システムは「スタイルチェンジ」。プレイヤーのバトルの「癖」に応じて、ロックマンがそれに適応したスタイルに変身・パワーアップします。自分のプレイスタイルが反映される、という非常に面白いシステムです。
そして、システムやストーリーだけでなくおつかいもパワーアップ。広くなったインターネットを走り回らされます。バスターMAXモードなり、攻略本なり、各々が楽しめる範囲の助けを得ながらプレイしても良いと思います。
システムやストーリー的には3に繋がっていき、また2で登場したナビのそこそこが5で登場します。3や5も直接遊んでも面白いのですが、2をプレイした後であればより楽しめるかもしれません。
3 シリーズ最高傑作の呼び声も高い前期完結作
2をベースに更に進化した作品。より遊びやすくなっています。
変身要素は2と同様にスタイルチェンジ。自分のバトルの癖に合わせてロックマンが進化します。
全体的に評判の良い作品ではありますが、過去作の伏線もしっかり回収した上で完結するストーリーが特に高評価です。またやりこみ要素も充実しており、気に入ったならとことんやりこみに付き合ってくれます。
なおBLACKバージョンのほうが後に出たこともあり少しだけ追加要素があります。また通信対戦をやるとするとギガクラスの関係でBLACKのほうが強いという説が濃厚なので、対戦を視野に入れるならBLACKがオススメです。私は通常版の明るいメニュー画面が好きなので通常版をメインで遊んでいます。
エグゼは元々は3で完結予定だったとも言われており、その時できる限りを尽くしたことが伝わってきます。アドコレを買ったならぜひとも遊んでほしい作品です。
4 シリーズ唯一の周回制。ソウルユニゾンと、禁断のダークチップが初登場
シリーズ唯一の周回制であり、要素をコンプリートするには最低でも3周する必要があります。
例えば各シリーズ6つのソウルユニゾンがありますが、3周するまでそれらが揃うことはありません。
では駆け足で周回RTAすればいいかというとそうでもなく、各周で要素をきちんと回収しないとコンプリートに4周目が必要になってしまうこともあります。ということでコンプリートするにはなかなか根気がいる作品です。
変身システムは、今作から登場の「ソウルユニゾン」。各バージョン毎に異なる共鳴できるナビの力を借りた姿に3ターンの間変身できるシステムです。3までは戦闘中に変身を切り替えることはできませんでしたが、今作からは戦闘中に変身ができるので、よりダイナミックなバトルを楽しむことができます。
また、4と5には、強力な力を得る代わりに大きな代償を払う「ダークチップ」が登場します。
ダークチップは使用すると強敵もあっという間に倒せるすさまじい攻撃ができますが、使用するとロックマンの最大HPが1減ってしまい、なんとそれは以降のゲームでどのようなことをしても元に戻りません。そのため考えなしにダークチップを使うことはできるだけやめたほうがよいでしょう。
とはいえアドコレには2バージョンあるので、片方は中毒のようにダークチップを使いまくって進めるというのも1つの楽しみ方かもしれません(笑)
コンプリートするのはなかなか根気がいる作品であり、またストーリーも賛否両論ありますが、独自のシステムが面白く、通信対戦も6の次に面白いと言われています。ストーリーやシステムの関係で、余裕があれば4→5と遊ぶのがオススメです。
5 「チーム」で悪と戦う。通信対戦はアドコレ新仕様
「チーム」がコンセプトになっており、ロックマン以外のナビを操作できる初の作品です。
4のシステムをベースに進化しており、ソウルユニゾンや、禁断のダークチップも続投。やはりダークチップを使うと最大HPが減り二度と元に戻らないためご利用は慎重に。
バージョンの雰囲気として、チームオブブルースは「正規軍」、チームオブカーネルは「傭兵軍」をイメージしているとかなんとか。エグゼ2からの再登場ナビが多めです。
また、6の登場人物の関係でカーネル版のほうが少しだけ6への繋がりが強いです。
またアドバンスドコレクションへの移植にあたって通信対戦に関わる仕様が変更された(ダークインビジ使用可、ダークソウルユニゾン攻撃頻度調整、等)こともあり、通信対戦環境については新環境のスタートとなります。6の対戦は既に開拓され尽くしているので、環境の先端を歩んでみたいということであれば5をやり込むというのもありだと思います。
6 通信対戦が好評なシリーズ完結作
シリーズ完結作となる6。これまでの集大成として、そして新たなチャレンジも取り入れられた作品です。
ロックマンの変身には「獣化」と「クロス」の2つのシステムがあり、これまでの過去作と比べてバトル中にかなり自由にフォルムを切り替えて戦うことができます。このおかげで通常プレイでも通信対戦でもバトルの面白さは最高級。
過去作とのストーリーの繋がりは、もちろん過去作全て遊んでいるに越したことはないですが、最も繋がりがあるとすると5のカーネル版かと思います。
概ね高評価な作品ですが特に通信対戦は根強い人気があり、シリーズ終了後もオフ会等で15年以上遊ばれ続けてきた面白さは保証済み。
通信対戦に興味があるなら外せない作品ですし、ストーリーもシステムも洗練されてるので「とりあえず最新作から遊んでみる」というスタンスでのプレイもおすすめです。
バージョン選びは、色やキャラの好みか友人のバージョンを参考に
3以降の作品はバージョンが分かれています。違う要素は
ストーリーに登場するキャラクター・ナビ
入手できるバトルチップ
使用できる変身(スタイル、ソウルユニゾン、クロス)
使用できるギガクラスチップ
など。
基本的にはどちらを選んでも通常プレイでは楽しく遊べるので、色の好みやキャラ・変身の好みで選んでしまっていいと思います。コンプリートするにはポケモン同様別バージョンとの通信が必要になるので、遊んでいる友人がいるなら別バージョンにすると互いの助けになります。
対戦参入を考えているのであればバージョン強弱論も気になるところですが、3を除けばバージョン間のバランスはわりと取れているのでそこまで悩まなくても良いと思います。いざとなればもう片方のバージョンも走るだけです!
プラットフォームについて
一応これから買う人向けの参考に。どうやら少なくとも私の付近ではSwitchが圧倒的多数で、steamが少し、PS4はほぼいなさそうです。
そういえばみんなエグゼアドコレをどのゲーム機でやるのだろう。友人が迷っていると言っててちょっと気になった。Switchが一番多いような気はするが...?
— マイケル/Koutaro (@rep_maikeruVGC) 2023年4月6日
アドコレはプラットフォームを跨いでの通信はできないので、なるべく周りの人と同じプラットフォームで遊びたいところ。またSwitchは、長い目で見た時に仮にネットワークサービスが終わってもローカル通信で通信ができる、というメリットもあります。
まとめ
・理想は1から順に。しかし基本的にはどの作品から遊んでも大丈夫
・ストーリーやシステムの繋がりがあるのは2→3、4→5、5カーネル→6
・どれか1つ面白い作品を遊びたいなら、
-ストーリー重視や1人プレイをとことん楽しみたいなら3
-通信対戦にも興味があるなら、新規開拓は5、流行りに乗るなら6
がオススメ
・つまむなら個人的には3→5カーネル→6がおすすめ
・でもやっぱりできれば1から順に遊んでほしい
という感じです。
実際のところどの作品から遊んでもそれなりに面白いと思います!好きなキャラが出てたり雰囲気に惹かれた作品から遊んでいってもいいと思います。