アヤシシ(オドシシ)は待望の威嚇+スキルスワップが使えるポケモン。相手にスキルスワップを使うことで、こちらのまけんきやかちき、びびりだまなどを能動的に発動させるコンボが使えます。このコンボで圧倒的制圧力を発揮できるポケモンがいればよかったのですが、残念ながらいなかったので今回はエアカッターガラルフリーザーにその役割をお願いしてみることにしました。
【個別解説】
ガラルフリーザー
ひかえめ@ピントレンズ テラスタイプ:ひこう 197-*-106-194-120-115 (252-*-4-252-0-0)
いてつくしせん、エアカッター、トリックルーム、まもる
今回の主役。特性かちきを能動的に発動してアタッカーとして活躍させたいところですが、技が不足。今回は泣く泣くピントレンズエアカッターで範囲攻撃をしてみることにしました。
努力値は特別仮想敵を絞らず純粋に火力と耐久を高めることができるHC振りに。
実際のところエアカッターを使う場面はそれなりに多く、かちきが発動していれば威力はなかなかのものでした。
テラスタイプはなんとなく一致の飛行。耐性に優れるフェアリーやあくでも良いかもしれません。
選出段階で有利な相手がそれほどおらず選出には勇気がいるのですが、いざ場に出すとそれなりに仕事をしてくれるポケモンでした。パーティに威嚇が通りそうな物理ポケモンを多めに採用したこともあり、相手の威嚇と対面して即特攻が上がることもありました。
アヤシシ
ひかえめ@おんみつマント テラスタイプ:フェアリー 209-*-101-144-114-* (244-*-68-44-148-*)
テラバースト、スキルスワップ、てだすけ、トリックルーム
今回のもう1匹の主役。ハイパーボイスを覚えると思ったら覚えませんでした...。
努力値は187ハバタクカミのメガネテラスムーンフォース確定耐え、200連撃ウーラオスのテラスすいりゅうれんだ確定耐え、残りを特攻に回しました。
テラスタイプはフェアリー。一撃ウーラオスの攻撃を半減し、場合によっては返り討ちにします。
技はコンセプトのスキルスワップは確定とし、味方の火力を高めるてだすけと、トリックルームに。
威嚇+トリックルームができ、スキルスワップでトリッキーな動きもできたりと、研究すればまだまだ可能性があるように感じました。
テツノカイナ
いじっぱり@とつげきチョッキ テラスタイプ:くさ 230-211-128-*-120 (4-252-0-*-252-0)
ねこだまし、ドレインパンチ、ワイルドボルト、ヘビーボンバー
いつものテツノカイナ。ねこだましでトリックルームのサポートができ、ガラルフリーザーやアヤシシが苦手な悪タイプに強く、苦手な威嚇はガラルフリーザーが牽制してくれたりと、このパーティにとって相性抜群なポケモンだったと思います。
霊獣ランドロス
いじっぱり@こだわりスカーフ テラスタイプ:はがね 179-204-111-*-102-138 (116-164-4-*-12-212)
じしん、じだんだ、いわなだれ、とんぼがえり
アヤシシとのダブル威嚇+スキルスワップで更にダブル威嚇、をやりたく威嚇枠で探した中で採用されたポケモン。
努力値は、スカーフ時最速テツノツツミ抜き、ダブル時203サーフゴーのメガネゴールドラッシュ確定耐え、威嚇時211ガチグマの根性からげんき確定耐え、残り攻撃。
型はトリルアタッカーにするかスカーフ高速アタッカーにするか悩んだ結果、最初からガラルフリーザーと並べて攻める動きをやってみたくなりとりあえずスカーフに。パーティにパオジアンやカイリューまでいたためやや高速アタッカーが過剰になってしまいましたが、ランドロス自体はやはり強かったです。
ダブル威嚇スキルスワップは面白いコンボではあるもののやはり実際に使う場面はありませんでした。というのもアヤシシが先手でスキルスワップを使える状況でないとこのコンボはあまり強くなく、それは基本的にトリックルーム下。トリックルーム下では相手の弱体化をするよりは攻めたい場面が多い、というものです。ただテツノカイナやガチグマなど通常状態でアヤシシが先手を取れる相手も一定数いるため、そういった相手を狙うのは良いかもしれません。今回は霊獣ランドロスがこだわりスカーフを持っていたこともあって尚更狙う場面が減った感もあるので、別の持ち物で柔軟な立ち回りができる型であればもう少し狙う場面があったかもしれません。
カイリュー
いじっぱり@こだわりハチマキ テラスタイプ:ノーマル 198-204-115-*-120-101 (252-252-0-*-0-4)
しんそく、げきりん、じだんだ、ほのおのパンチ
ガラルフリーザーは上からガンガン攻め込まれると弱いので、そういった高速アタッカーへのカウンター要員としての採用。強い。
パオジアン
いじっぱり@きあいのタスキ テラスタイプ:ゴースト 156-189-100-*-85-187 (4-252-0-*-0-252)
アイススピナー、せいなるつるぎ、こおりのつぶて、まもる
ガラルフリーザーやテツノカイナが苦手なエスパーに強い枠としての採用が元々。そのため技は元々せいなるつるぎがじごくづきだったものの、ヘイラッシャやてっぺき使いにダメージを与えるためや攻撃範囲の関係で気付けばせいなるつるぎに。
案の定対クレセリアはきつくなってしまったものの、とはいえじごくづきがあれば解決するのかというとまた怪しいところ。もう少しパーティ全体で対クレセリアを考える必要がありそうです。
【振り返り】
軸がトリパっぽい雰囲気を出しているものの、トリルエースと呼べるポケモンがいないのでトリックルーム下での制圧力はいまいち。霊獣ランドロス、パオジアン、カイリューのいずれかをトリルエースにできるとよかったかもしれません。ダブル威嚇スキスワギミックのやりたさの関係で威嚇枠は欲しいので、霊獣ランドロスをトリル型にするか他の威嚇持ちパワーアタッカーにするか?パオジアン&カイリューも若干思考停止気味なのでもう少し吟味できるかも。
対ヘイラッシャにわりと絶望していたものの、威嚇で弱体化させつつスキルスワップで天然を奪いながらかちきを発動させてエアカッターを急所に入れる動きなら勝機はあったかもしれません。物理が多いのもあって対キラフロルはかなり苦しいので問題は寧ろそっちかも。
ガラルフリーザーもアヤシシも上手く使えば面白い活躍をしてくれたので、取り巻きを工夫すればまだまだ力を発揮できそうな気がしました。