ということで久々のインターネット大会が発表されました。ルールはキタカミ図鑑のポケモンのみでのダブルバトル。高すぎるスペックでパルデア生態系を破壊してしまったパラドックスポケモンや準伝説がいない環境ということで、今までとは違ったポケモンにスポットが当たりそうで楽しみです。
ということで環境ができる前に簡単にポケモンを整理しつつ考察してみます。
【種族値ランキング】
合計種族値上位
570~580の準伝説がいないこともあり、合計種族値は600族が他を大きく引き離しています。特にガブリアスは種族値配分に無駄がない上に合計種族値550以上のポケモンのほとんどの弱点を一致で突くことができるため、高種族値での真っ向勝負には強そうです。
素早さ上位
最速はカマスジョー。続くのはマニューラで、パオジアンという強すぎるライバルがいない今こそ活躍したい所。
最近見られた「速いのに耐久もある」「速いのに火力もある」「速いのに全体スペックも高い」というようなポケモンがおらず、昔のように「速いだけ」(もちろん十分活躍できるスペックはあります)のポケモンが上位に並ぶこととなりました。
高火力を出すイッカネズミやオーガポンの素早さラインが重要になりそうです。
その他の種族値Top5
欄外ですが特攻種族130はマシマシラの他にキラフロルとゲンガーと毒ポケモンが並んでいます。
パルデアで活躍中のポケモン(現行ルール上位50)
オーガポン、オーロンゲ、ヤバソチャ、ギャラドス、コノヨザル、イダイトウ、ウインディ、ドドゲザン、イイネイヌ、イッカネズミ
過去作で活躍実績がある新参戦ポケモン(主観)
ニョロトノ、マンムー、ローブシン、カビゴン、ジャラランガ、マタドガス、サマヨール、シャンデラ、ミロカロス
【個人的注目のポケモン】
ガブリアス
今回のルールで抜きん出た種族値を誇り、かつ一致技で他のほとんどの高種族値ポケモンの弱点を突くことができるポケモン。オーガポンのどの姿とも互角以上に戦うことができます。
オーガポン
碧の仮面の主役、つまり今回のルールの主役とも言えるポケモン。キタカミプロローグで使えるポケモンの中では現在のランクバトルでの使用率が最も高いポケモンであり、その性能は保証済み。炎オーガポンはこのルールでは飛び抜けた決定力を持ち、このゆびとまれが使えるという事実も相手にとっては悩ましいところ。様々な形で活躍しそうです。
イルミーゼ、バルビート
このルールでの唯一のいたずら追い風枠。追い風だけでなく天候技やアンコール、削りと妨害を兼ねれるむしのていこうなど様々な技が使えるため、なかなか侮れないポケモンになりそうです。なおバルビートとイルミーゼの違いはバルビートがほたるびを覚え、イルミーゼのほうが攻撃が低い分実質種族値が高い、というものです。おそらく多くの場合イルミーゼを使うことになるのではないかと思います。
サマヨール
剣盾のダイマックス環境でも使われた強固な防御力を誇るポケモン。特性おみとおしで相手の狙いにも気付きやすく、ねこだまし無効のタイプゆえトリックルーム役として安定感が高いです。イーユイやパオジアンがいないという環境も追い風です。
マンムー
攻撃面が優秀なタイプであり、また威嚇が無効のどんかんや耐性を獲得できるあついしぼうなど特性も有用です。同時に登場した第4世代の時のように、こおりのつぶてでガブリアスを睨むシーンも多そうです。
マタドガス
特性かがくへんかガスで場のポケモンの特性を無効にすることができるポケモン。環境で特性に依存したポケモンやパーティが猛威を振るっている時にこのポケモンのことを思い出すと何かいい案が浮かぶかもしれません。新技ダストシュートを習得し攻撃力も高まりました。
ゲンガー
全体的な素早さラインが下がり、ゲンガーも高速と言える久々の環境になりました。
環境で活躍するであろうイッカネズミ+コノヨザルに対し、ゲンガーはイッカネズミのねずみざんを恐れることなく動くことができ、ゴースト技でコノヨザルの弱点を突く圧を与えることができます。仮にふんどのこぶしを受けてものろわれボディが発動すればゲンガー自身がコノヨザルから有効打を受けなくなったり、後続のポケモンの戦いが楽になります。また環境に多いであろうオーガポンをヘドロばくだんで、ガブリアスをこごえるかぜで攻撃できる点も強そうです。