メガデンリュウを軸にしたFT杯での使用パーティです。
(FT杯:くじ引きで引いたメガシンカポケモンを必ずパーティに入れ、そのポケモンにだけメガストーンを持たせてのORASシングル)
【概要】
メガデンリュウ軸のパーティとしては以前はファイアローに強い・マヒ状態にならないという理由から加速バトンを繋いで全抜きエースとして使うパーティを組んだので、今回は別路線で組むことに。有利不利のはっきりした個性的な耐性を活かし、とんぼるチェンで使ってみようという発想に。そして一度やってみたかったとんボルチェンなので、いっそ全員にとんぼがえりかボルトチェンジを覚えさせてしまおうということに決定。
メガデンリュウが苦手なポケモンに強いポケモンを、とんぼがえりやボルトチェンジを覚えるポケモンの中から検索。
具体的にメガデンリュウが苦手なのはガブリアスやランドロスといった地面タイプ、ニンフィアやエルフーンのようなフェアリータイプ、ガブリアスやボーマンダ・ヌメルゴンのようなドラゴンタイプ。
これらのポケモンに対して上からタイプ一致で氷技や毒技を撃てとんぼがえりもしっかり活用できるゲッコウガ、技の通りがよくやはりとんぼがえりとの相性もいいファイアローを高速アタッカーとして採用。次に耐久力のある枠として高い数値を誇り威嚇のおかげでとんぼがえりとも相性がいい霊獣ランドロス、そして氷技を半減でき地面タイプにも強めな水ロトムを採用。最後にドラゴンや氷、フェアリーを半減でき地面も抜群ではないハッサムを採用。
とんボルチェン完備ということもあって誰でも先発は担当できる。初手出しじゃんけんに勝てれば有利対面を維持しやすいのでがんばる。とんぼがえりやボルトチェンジで相手を弱らせ、ある程度ダメージを蓄積させたらゲッコウガorファイアローで一気に倒すのが基本戦術。
【個別解説】
メガデンリュウ
ひかえめ 175-x-106-173-111-106
メガシンカ後 175-x-126-228-131-96
今回の主役。金銀時代はメガニウムを差し置き御三家のように相棒としていた大好きなポケモンの一匹。技の威力は控えめながら高い特攻のおかげで大抵の相手は2発で倒すことができ、かつタイプ一致技はどちらも一貫性が高い。耐性としては電気全般やファイアローに強め。
やや相性が悪いもののボルトチェンジと高速移動を勇気の両立。メガシンカせずに高速移動→メガシンカして竜の波動で相手のドラゴンを倒せるかもしれない。素早さは高速移動後にゲッコウガを抜けるところまで調整。ここまで振るとマリルリに対して比較的安全に攻撃できる他、弱ったクレセリアを上からりゅうのはどうで倒せた場面も。HPと特攻の調整は迷ったもののなんとなくこの辺でいいかなと思った。
7戦中5戦選出。メガクラスの火力で主役としてしっかり頑張ってくれました。
水ロトム(NN:はんぷく)@オボン
ひかえめ 157-x-148-150-127-106
もう一匹のボルトチェンジ使い。デンリュウと同じ電気タイプではあるものの地面や氷タイプに強く、かつ弱点である草技はメガデンリュウが半減できるなどタイプ相性は良好。ゲッコウガとも水が被っているが役割が違うのでやはり問題ない。
182ガブリアスの逆鱗をオボン込みで高い確率で2耐えするまで物理耐久に振り、残りは相手へのダメージを増すために特攻に。
素早さは4振りもせずあえての無振り。水ロトムミラーで後攻ボルトチェンジできるといいな、という考え。デンリュウと違って地面タイプが出てきにくいのと、出てきてしまってもそのときはある程度戦えるのがポイント。
7戦中4戦選出。どの試合も堅実に頑張ってくれました。
ファイアロー@ハチマキ
ようき 154-133-91-x-89-195
タイミングを見て繰り出されるエース。ミラー意識とフレアドライブ・とんぼがえり活用のため最速。ブレイブバードフレアドライブとんぼがえりは確定で、残りはねごとと追い風で迷ったところで追い風を採用。追い風からのメガデンリュウで相手を全滅させたい場合もあるかもな、という考えのもと採用。HPが偶数でステルスロック2回で倒れてしまうものの、反動技を多用するファイアローにその調整が活きる場面は少ないだろうと考えHPに4を振った。
ブレイブバードのイメージが強いためか電気タイプをよく呼ぶものの、電気にはフレアドライブが刺さる。ライコウやボルトロスに対し上からハチマキフレアドライブを打てるのはようきの強み。
7戦中4戦選出。エースとして常に活躍した他、一度ほぼ負け確だった試合でブレイブバード急所で勝利を捥ぎ取った今回の英雄。
ゲッコウガ(NN:シャドーマン)@いのちのたま
むじゃき 147-147-87-124-81-191
高速両刀アタッカー。コンセプトのとんぼがえりにデンリュウの苦手なフェアリー対策のダストシュート、地面ドラゴン対策のれいとうビームときて最後にクレセリアやギルガルドと怯みの希望を意識して悪の波動を採用。けたぐりも入れたかったもののスペースの都合で断念。
れいとうビームも悪の波動も努力値を振ってもターゲットの確定数は変わらなさそうということで、とんぼがえりとダストシュート(最大火力)の威力を上げるべく攻撃に全振り。あくのはどうの威力がもう少し欲しい場面がいくらかあったので特攻をもう少し伸ばしてもよかったかも。
7戦中4戦選出。4つの技をフル活用してどの試合でも活躍してくれました。ダストシュートを一度も外さなかったのが偉い。
いじっぱり 195-200-111-x-102-125 ※厳選個体につき理想値-1
じしん がんせきふうじ とんぼがえり ばかぢから
高い能力を持つ中速ポケモン。耐久力はガブリアスのハチマキ逆鱗を耐える(=威嚇状態ならげきりんを2回耐える)ところまでは確保。攻撃力は実数値200って強そうという個人的主観で200に調整。特防はチョッキの1.5倍で切捨てが発生しない偶数にすべく4振りではなく12振り。素早さは最速バンギラス抜きまで伸ばした。がんせきふうじ一回でライコウを抜けたりする。
技はじしん、とんぼがえりは確定として岩技はみんな大好き岩石封じ、残りはみんな大好きはたき落す…ではなくばかぢからを採用。正直に言うと明確な理由がない試験的採用だったものの、大会中にはチョッキの耐久に任せてオボン消費済みの水ロトムに殴り掛かり倒した場面もあった。
7戦中3戦選出。「2発耐えれるが後出しから勝てるとは言っていない」ような相手に投げることが多くなってしまい、今回はやられ役だった。もう少し上手い使い方があるかもしれない。
ハッサム@ラムのみ
いじっぱり 175-200-121-x-101-87
フェアリー対策の鋼役。ラムのみを持たせて害悪対策も。れいとうビームを打ってきたゲッコウガに受けだしてバレットパンチで反撃なんかもできる。ドラゴン技に耐性こそあるものの、後出しどころか正面から戦っても勝てるか怪しいのでドラゴン対策ではないことを誤解しないようにしないといけない。パーティに一つは火力増強の積み技がないと心配だったので剣の舞を覚えさせた。
現在の対戦環境的に攻撃の通りが悪く選出回数は7戦中1戦、しかし選出した試合では頑張ってくれた。
【その他候補だったポケモン】
エムリット:とんぼがえりやステルスロックを持ちながらクレセリアごっこができるエムリットも一時期パーティに入っていたものの、今回は抜くことに。
エルフーン:地面とドラゴンに強くタイプ相性的に有力候補だったものの、とんぼがえりを入れた上手い型が浮かばずに断念。今後頑張って考えてみたい。
エアームド:デンリュウとの相性補完に優れていてサイクル戦も得意なエアームドも有力候補で育成までしたものの、技マシンを起動したところでとんぼがえりを覚えないことに気付く。
【まとめ】
全員にとんぼがえりボルトチェンジを覚えさせた結果、3匹全員が協力して相手を倒すような戦いになり戦っていて楽しかった。パーティが水ロトムを誘いやすいこともあってメガデンリュウがより活躍しやすいパーティになったと思う。
しかしガブリアスのハチマキ逆鱗をはじめ不利対面で高威力の攻撃技を撃たれると交代先が耐えきれないのが弱点。今回は運よく優勝することができたものの、まだまだ課題の残るパーティです。
にしても虫技の通りが悪すぎる。炎や飛行は仕方がないとして、格闘やフェアリーが虫を半減するのに納得がいかないぞ。
ではでは