竜王戦2020予選で使用したパーティ。結果は最高1832まで到達したもののそこで敗れ、最終1809で25位でした。
【個別解説】
ゼルネアス
ひかえめ@パワフルハーブ 224-x-117-201-119-127 (180-x-12-252-4-60)
このパーティの大将。ジオコントロールからのダイフェアリーは、まきびしのサポートがあれば無振りザシアンをも高確率で一撃で倒すほど。多少苦手な相手はいれども完全に無力化されてしまうことのないこのパワーに可能性を感じ、このポケモンを軸にすることに決めました。
みがわりでメタモン対策をするついでに耐久型ポケモンにめっぽう強くなれます。サブウェポンにはホウオウやテッカグヤを意識して10まんボルトを採用。たまにいたドヒドイデにも刺さりました。
素早さはジオコントロール後に準速レジエレキ抜き。1段階上昇最速100族抜きのついでに1伸ばしてみました。耐久は156ウオノラゴンの先制エラがみを耐えたり、みがわりが165ムゲンダイナのかえんほうしゃを高確率で耐えるくらいです。
HPを4nにしてしまいみがわりが3回しか出せなくなってしまいました。幸いそれが響いて落とした試合はなかったものの、みがわりを4回出せるように4n以外の値にしておくべきでした。
ラグラージ
しんちょう@オボンのみ 207-130-117-x-149-80 (252-0-52-x-204-0)
仲間大会で色々なパーティで共に戦った頼れる1匹。
最初は特性しめりけでレジエレキへの対策を完全なものにしていたのですが、それ以外あまり出番がなかったため激流に変更。こちらはクイックターンの威力が上がる場面が時々ありました。
耐久は202カイオーガの雨しおふきを確定耐えするところまで伸ばし、いざというときにあくびで追い払えるようにしておきました。
持ち物は最初リンドのみにしていたところオボンのみにしました。リンドのみがなかったために一度白バドレックスのたねばくだんで即死して落とした試合がありましたが、それ以上にオボンのみはほぼ毎試合発動して助けてくれました。初手ラグラージに頼るパーティでもないので後投げもしやすくなるオボンのほうがよさそうでした。
ウーラオス
いじっぱり@こだわりハチマキ 176-200-120-x-80-149 (4-252-0-x-0-252)
ポケモン界のガノンドロフ。自慢の魔神拳であらゆる相手の守りを貫く、耐久系相手に大変頼もしいポケモンです。主にメタグロスや日蝕ネクロズマ、ナットレイなどゼルネアスが苦手な鋼タイプの相手を担当。テッカグヤに対してもまもるでの時間稼ぎを許しません。
無難なのはタスキですが、ゼルネアス以外の攻撃力がやや不足しているこのパーティでは初段から高い威力を出せるハチマキを持たせたくなりました。
ハチマキ型でもダイウォールを使用したい場面があるかと思い補助技を採用しています。補助技はビルドアップ、ねごとなど考えたのですがいまいち良い場面が浮かばなかったため、どうしようもないときにダイマックスに対し時間稼ぎができるまもるにしました。一度も使いませんでした。
元々はようきでしたが、ラプラス対策に悩んだ結果、多くのキョダイラプラスをハチマキかわらわり2発で倒すため性格はいじっぱりに。しかしながらそれが機能した試合はほとんどなく、霊獣ランドロスに引かれてしまったり、弱点保険を持っていて寧ろこちらが返り討ちにあったりしていました。いじっぱりにしたことでミミッキュや霊獣ランドロス相手に少し出しにくくなりましたが、少なくとも霊獣ランドロス相手のときは全て先手を取ることができました。いじっぱりの場合素早さと耐久にもう少し調整の余地がありそうでしたが、特に良い案も浮かばなかったので振り切りました。1段階上昇時最速黒バドレックス抜きと同じ値です。
クレッフィ
わんぱく@ひかりのねんど 164-100-154-x-111-95 (252-0-228-x-28)
壁貼りやまきびしでゼルネアスをサポート。
イカサマ、でんじはの枠はそれぞれ元々てっていこうせんとひかりのかべだったのですが、デメリットなくまともに相手を攻撃できる技がほしいこと、先制ジオコンできる状況を作ればひかりのかべはなくても大丈夫という考えからこれらの技に変えたのでした。イカサマはクレッフィの壁に剣舞で対抗してくる相手に大きなダメージを狙えたり、ゼルネアスが苦手な日蝕ネクロズマやメタグロスに削りを入れることも可能です。
でんじはも良い感じで、効果が持続するのが強みですが、サンダーやイベルタルに効かない点は惜しまれました。
鋼をゼルネアスで強引に突破するプランのときはクレッフィの仕事ぶりにかかっています。
メタモン
ゆうかん@こだわりスカーフ 155-74-68-68-68-47 (252-0-0-0-0-0)
ザシアンキラーであるこのポケモン。ゼルネアスはザシアンが苦手なのでその対策として採用しました。
しかしいざ使ってみるとゼルネアス軸はサイクルを回しにくいのでメタモンを場に出せる回数も減りがちで、また役割対象のザシアンもヌオーと組まれているために対策として機能しなくなってしまいました。
ただプレイングで上手く使えてなかった部分もあるので、先発メタモンを上手に使えるようになったり、ゼルネアスで相手のメタモンを誘って逆に先にこちらが相手のエースに先に変身する、などできるとよかったのかもしれません。加えてヌオーなど耐久ポケモンをよく呼び、おかげでゼルネアスがみがわりからのジオコントロールを決めれば場面も多かったので、選出誘導としても仕事をしていたのかもしれません。
エースバーン
ようき@きあいのタスキ 155-168-95-x-96-188 (0-252-0-x-4-252)
万能ポケモン。今回はタスキアタッカーにしてみました。
若干火力不足気味ですが、エースバーンミラーや対アイアント・カミツルギなどを意識し最速に。
ウーラオスをハチマキにしてしまったためここまで先発ウオノラゴンが厳しかったため、カウンターで対処。また搦手に対抗すべくちょうはつも入れてみました。
実際使ってみると、まあ最低限の仕事はしてくれますし挑発とふいうちやカウンターのシナジーも美しかったのですが、少し決め手に欠ける感じがしました。
要所でかえんボールを外して負ける試合もあったので、ここはよりダイマックスが合う型にするかもっと命中安定の適任を採用するかなのかなと思いました。
【厳しかった相手】
・ザシアン
メタモンが裏のヌオーなどで対策されてしまっているとザシアン対策として機能せず、苦しい戦いを強いられました。基本的にはなんとか裏に下げさせてからまきびしを踏ませつつゼルネアスのジオコンダイフェアリーで突破するのですが、耐久振りのザシアンもちらちらいたようで耐えられてしまう場面もありました。
・カプ・レヒレ
タイマンでまともに勝てるポケモンがゼルネアスしかいない。実際には初手にラグラージを出して地震でちまちま削っていき、ゼルネアスでとどめを刺すことが多かったです。
・ラプラス
トレーナーの私が有効な対抗手段を見つけられていないこのポケモン、今回も相当に苦戦しました。このルールのラプラスはほぼひかりのねんどだろうと思いハチマキウーラオスのかわらわりを打ち込んだら見事弱点保険で返り討ちに遭ったことも。
・ゴリランダー
草に耐性のあるポケモンがパーティに少なくほとんどのポケモンに大ダメージを与え、クレッフィに対してはつるぎのまいを積んできます。相手のパーティにゴリランダーがいるときはできるだけエースバーンを初手に置いたりラグラージの選出を控えたり、またイカサマ採用後はクレッフィで対抗していました。
・連撃ウーラオス
誰もタイマンで勝てず、また壁も貫通してくる強敵。
・ホウオウ
特殊耐久もさることながら攻撃も高く、またダイジェットを使用しているうちにジオコントロールゼルネアスを抜いてきます。対面では勝てず、壁や眠りなどのサポートが必要です。
・ヌケニン
ゼルネアスに突破できないポケモンはいないと思っていましたが、ヌケニンは無理でした。今作のヌケニンはあつぞこブーツを持っているのでステルスロックやまきびしで倒せません。
【雑感まとめ】
完成形とは言えない粗のあるパーティですが、それでも登録してしまったからには最善を尽くすということで、(いくらかのプレイミスはあったものの)それなりに健闘できたかなと思います。ボーダーの1884はまだ自分には高いレートだったので、自己ベストを更新できただけでもまずは良し。竜王戦仲間大会の配信や考察動画を色々やって地力が付いたのかなと思います。
毎度のことながら、色んなパーティを作ったり考えるのが好きで大会期間になっても優柔不断ぶっつけになりがちなので、今後は色んなパーティを楽しみつつも1つ精度高いパーティを作れるようになるか咄嗟でも良いパーティが組めるようになりたいところです。