7世代で活躍していたバシャキザン。バシャーモはメガシンカを失った一方でキリキザンはドドゲザンに進化。パルデアではこの2匹はどのように戦うのか試してみました。
【個別解説】
バシャーモ
ようき@命の珠 テラスタイプ:ひこう 156-172-90-*-90-145 (4-252-0-*-0-252)
フレアドライブ、インファイト、はやてがえし、みきり
今回の主役その1。加速してからの強力な攻撃で相手に圧をかけに行きます。
1加速で最速135族などを抜くためにようき。そこまで伸ばすならとなんとなく最速まで伸ばしました。
持ち物は最初はきあいのタスキを持たせていたものの、対ハバタクカミなどフレアドライブを使いたい場面がけっこうあったこと、強化アイテムなしのフレアドライブで相手のハバタクカミを倒せなかった場面があったことから命の球にしました。
技はインファイトは確定。反動が痛いものの威力が欲しいのでフレアドライブも採用。加速のためのみきりも採用。最後の技は悩みましたが、自身や味方を先制技から守れるはやてがえしとしました。
はやてがえしはほぼ使いませんでした。今回のパーティはそれほど先制技が脅威とならないパーティであることも考えると他の技でもよかったかもしれません。
サンムーンの頃と比べると、ブーストエナジー勢やスカーフウーラオスを1加速で抜けないこと(ブーストハバタクカミは2加速でも抜けない場合がある)、追い風の効果が使用ターンから有効なため追い風に強いとは言えないなど、やはり使用感の違いを感じました。使う場合、どんな相手と戦うことを想定するのか、先発で出すのか、後発で出すのかなど、選出するケースをよく想像した上で型や技を決める必要がありそうです。
ドドゲザン
いじっぱり@くろいめがね テラスタイプ:ひこう 207-194-141-*-115-71 (252-172-4-*-76-4)
ドゲザン、ふいうち、つるぎのまい、まもる
キリキザンが進化したポケモン。
過去にはとつげきチョッキ型が活躍していましたが今回はつるぎのまい型。技スペースの関係で鋼技の採用は断念。
持ち物は攻撃技2つの威力を強化できるくろいめがねとしました。
努力値は187ハバタクカミのメガネテラスムーンフォース確定耐え、残り攻撃。素直にHAでもいいと思います。
テラスタイプは耐性重視の飛行。相手の攻撃を耐えながら反撃で倒す場面はそれなりにあったので悪くないと思います。
強さは半信半疑でしたが、使ってみるとなかなかの強さを感じました。対ウーラオスはじめ得手不得手がはっきりしてるタイプなので上手く取り巻きでサポートをしてあげたいポケモンです。
アローラキュウコン
おくびょう@ひかりのねんど テラスタイプ:こおり 163-*-95-126-120-169 (116-*-0-196-0-196)
ふぶき、ムーンフォース、オーロラベール、まもる
バシャーモやドドゲザンが苦手なウーラオスやランドロスに強いポケモンとして採用。両ポケモンを睨みつつ、オーロラベールで耐久力を上げることでドドゲザンやモロバレルをサポートします。
努力値は205ハバタクカミのメガネムーンフォース確定耐え、最速化身ランドロス抜き、残り特攻。特攻を削ったことで連撃ウーラオスへのムーンフォースが乱数になるなど火力が少し物足りないです。テラスタイプはテキトーです。
相手の弱点を突くことができればよいものの、そうでない相手に対して置物になりがちなのが弱点。相性は悪くなかったので、もう少し活かし方を身に着けたいところ。
ボルトロス
ひかえめ@オボンのみ テラスタイプ:でんき 186-*-118-165-100-131 (252-*-220-36-0-0)
かみなりあらし、かいでんぱ、こわいかお、まもる
連撃ウーラオスやトルネロスに強いでんきタイプでありながら地面が弱点でなく、サポートも行えるポケモンとして採用。
努力値はダブル時のかみなりあらしで176-80連撃ウーラオスを高確率で倒せるところまでキリよく(11n)特攻を伸ばし、残りは物理耐久に。
技はメインのかみなりあらし、相手の特殊アタッカーを弱体化しドドゲザンらのサポートをするかいでんぱ、素早さ操作のこわいかお、大切に扱うためのまもるを採用しました。
テラスタイプは弱点を消しつつかみなりあらしの威力を上げることができるでんきに。
いたずらごころによる妨害が効かず一致弱点を突いてくるパオジアンが天敵。バシャーモやドドゲザンが苦手な相手に強かったかというと怪しい面もあったので他のポケモンでもよかったかもしれません。
モロバレル
のんき@フィラのみ テラスタイプ:みず 221-*-124-105-110-31 (252-*-180-0-76-0)
キノコのほうし、クリアスモッグ、いかりのこな、まもる
トリパ対策兼ドドゲザンやバシャーモのサポート。
持ち物は、オボンのみは既にボルトロスが持っていたのでモロバレルはフィラのみに。フィラのみでも概ね必要な時にしっかり回復してくれました。
努力値は物理特殊両方ある程度攻撃を受けるために満遍なく耐久を伸ばし、気持ち物理寄りに。テラスタイプは弱点が少ない水。
技はキノコのほうし、いかりのこなは確定とし、狙われやすい自身を守る守る、積み系の相手の対策になるクリアスモッグを持たせました。かふんだんごでもよかったかもしれません
ドドゲザンのサポートとして非常に心強いポケモンでした。
ラティアス
ひかえめ@こころのしずく テラスタイプ:ドラゴン 187-*-110-178-150-131 (252-*-0-252-0-4)
ミストボール、りゅうせいぐん、おいかぜ、まもる
バシャーモ、ドドゲザンとのタイプ相性補完に優れていることから採用。
この枠は前は威嚇があること・ウーラオスやオーガポンに強いことからボーマンダだったのですが、キラフロルのことを考えるとラティアスで正解だったように思います。
耐久を伸ばしつつ瞬間火力もそれなりに出せるようひかえめとしましたが、化身ランドロスの上は取りたいので素早さを伸ばすべきでした。
またあまり追い風を活かせるパーティではなかったので、おいかぜの枠は別の技でもよかったと思います。
【振り返り】
剣舞ドドゲザンは強かったです。一度使用するだけで相手にかなりの圧がかかるため、横でサポートしながらじりじり追い詰めることができました。有利不利がはっきりしているポケモンなので取り巻きとの連携が重要だと実感しました。
一方バシャーモは今回あまり上手く使えませんでした。当初は終盤にスイーパーとして出すことを考えていたものの、即効性がないのでいまいち。初手だと攻撃が通らなかった時に返しの一撃でやられやすくリスキーだと感じてしまいました。
ただ加速自体は強力な特性なので、バシャーモをどう活躍させるかもう少し考えれば良い方法が見つかるかもしれません。ドドゲザンと組むのが良いのかはわかりませんが。
サンムーンの時はメガバシャーモが主役でそのサポートとしてキリキザンというイメージでしたが、今回はドドゲザンが軸のコントロールタイプのパーティになり、するとバシャーモが上手く馴染まなくなってしまったのかなと感じています。
それはそうと、バシャーモとラティアスが並ぶとホウエン感があって最高でした。